2011年4月17日日曜日

たくさんRTしてもらって考えたこと

いろいろ考えさせられました。

140文字ではとても答えられないのでブログに書きます。
もしよかったら見てください。
この映像http://bit.ly/90Jyrx の出典は「東京原発」(2004)という映画の一部です。

こんな返信をもらいました。一部を紹介します。

■おそろしい。もう手遅れか。
■じゃあ、どうすればいいのいうのか。
■必要悪だからあってもしかたない。
■嘘か本当かとか0か百かじゃなくてどんなもんにもリスクはある。そもそも絶対安全なんてものがありえない。だからそのリスクとメリットを天秤にかけて判断すべきもんだし、リスク低減のコストとの比較で判断すべきものです。判断の前提、認識が間違っています
■たかがyoutubeの動画一つでコロコロ意見を変える様な人間が政府にいたらとっくに日本は潰れている。 まともな人間は頭ごなしに廃止、賛成とネット中で騒ぐ低脳の喧嘩には関わらない。「管理できない物は数を減らすという」意見が正解 
■今の時代、原発で我慢するのが嫌なら、電気を使わないしかないな…
■動画について。原発反対派の典型的なプロパガンダに見える。出てくるデータとか電力供給の話の根拠が一切無い。原発推進の内容でほとんど同じような動画ができると思われ。
■賛成派というか、否定しない人の中には「ではどうするのか」を考えて、現時点での全否定はできないと考えている人もいるのではないでしょうか。二極論では、少し乱暴な気もします。
■これが正しい情報だとしても、原発は必要な物ですから…。今から耐震工事しましょうか。
■ でも原発をやめて火力や水力に頼ろうとする場合、エネルギ争奪戦に更なる拍車をかけるのでは? 仮に争奪戦に勝てたとしても、それは途上国の発展を阻害し、さらなる格差をうみ...(−_−;)

データで示してほしいという意見に関しては、私は専門家ではありませんが、環境エネルギー研究所の飯田哲也さんのホームページを参照にしています。最近はよくインターネットの番組で原発の構造の話をされてますが、もと原発の開発をされて、いまは、自然エネルギーに関して、さまざまな提言をしている方です。

鎌仲ひとみさんの映画「ミツバチの羽音と地球の回転」というドキュメンタリー映画にも出演してます。このドキュメンタリーは現在もいろいろなところで上映されていますし、自主上映もできます。バランスのよいいい映画だと思うので、エネルギー問題に興味のある方は必見です。ちょっとネタバレすると、上関原発に反対する祝島の人たちと中国電力のやりとりとスウェーデンの原発廃止とその後の自然エネルギーの発展をパラレルに描いたものです。
http://888earth.net/index.html

飯田哲也 環境エネルギー研究所
http://www.isep.or.jp/about_message.html

311後のエネルギー戦略ペーパー
http://www.isep.or.jp/images/press/ISEP_Strategy110323.pdf

自然エネルギー白書2010要約
http://www.re-policy.jp/jrepp/JSR2010SMR20100514.pdf


私は現在、原発をすべて停止したいと思っていますが、順番があるとしたら、まず、浜岡、もんじゅ(いま停まっているらしい)です。理由は簡単。これらに地震がおこって、なにかあったら、本当に日本が本当にだめになってしまうかもしれないと思うからです。

さて、いくつかのレベルの意見について書きます。

■「どうしたらいいか、代替のエネルギーがあるのか」という質問に関しては、自然エネルギーがあると言えると思います。
主な内訳は、太陽光40%、風力40%、バイオマス10%、地熱など他10%があると思います。これは飯田さんの受け売りなので、そちらを見てください。いずれにしても、節電は必要だし、いろいろな工夫も必要になります。建築もいろいろ変わらなければいけないところもあります。
 私が直感的に自然エネルギーでいけるのではないかと考えているのは、一昨年、オーストリアに行って、その事情をある程度見てきたからです。化石エネルギーにたよらず、バイオマスなどの自然エネルギー率は30%近くなっていました。オーストリアはロシアなどに天然ガスのパイプラインを頼っており、石油ショックの際に国の安全保障を考えるために、20年くらいかけて、薪を燃料としたバイオマスがだんだんと盛んになってきた。簡単にいうと大きなボイラを燃やして、地域暖房をしている。その余熱で発電したりしてどんどんエネルギー自給率があがっている。そういうことを日本でもできると思います。ところがいまちょっと勘違いもあって、今、日本ではその燃料を目的にしている。それでは本当はだめで、林業や産業とセットにして、そこでの余剰物としてのエネルギーにしていかなくてはいけない。そういう点がうまくいけば日本でも、特に東北では林業が盛んなので可能性がたくさんあると思うのです。



■必要悪だ。ない前提でなど考えられない。という方たちへ。
いまの状況は、日本という国のシステムを信じている人には酷なものだと思います。なぜなら、まさかここまで悪くないだろう。と考えられるよりかなりひどいものだからです。さまざまな対応、海外からの反応、いずれも日本をいままで発展させてきたシステムが機能していません。国が発表している様々な情報が嘘だったということですが、にわかに認めがたいことだと思います。でも、この国は同じことを過去に経験しています。第2次世界大戦の敗戦です。大本営の発表が嘘で戦争をおこし、尊い人命や財産が失われました。今回の原発の問題ははるかに限定的ですが、情報をコントロールした結果、国の方向性が間違ってしまったという点では同じです。
そう考えることはつらいことだし、できたらそう考えたくない気持ちはわかりますが、福島の原発の現状と対応を考えると、想定しなくてはいけなかった条件があまく、起こってしまったことを見ると、そのシステムの前提を考え直さなくてはいけないと思います。
 さて、その際、私たちの情報は、政府、電力業界、マスコミによってコントロールされていたことを意識する必要があります。これらの人々だって別に悪気があったとは思えない。日本が発展していく未来のために、必要だと考えて原子力政策を推進してきた。ただ、それだけ。妨害する人をなんとか封じこめようとしていた。そのとき、安全をおざなりにして、とりあえず押さえ込もうとしていただけなんだと思います。でも、それが仇になって、今の状態を生んでいる。科学者たちが謝罪したのは相当大きい意味があって、もうどうしようもなくなったということなんだと思います。残念だけど、スポンサーがいるマスコミはスポンサーにとって不利な情報はながせなかったんです。それは、電力会社がそうするなと言ったのではなく、マスコミが自主的にそうしたんです。
 だから、いま信じられるのはツイッターのような間違いがありかもしれないけど、スポンサーとかの影響力があるメディアとインターネットテレビや朝日ニュースター(マエキタさん推薦)のような独立系のケーブルテレビなど、そういうところに不確かだけど、本当のことに近いことが多くあるのだと思います。
それも今だんだん変わりつつあると思います。情報をちゃんと収拾する努力をしてほしいです。

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