同じ「ロックの会」の田中優さんのパワーポイントでの話しのなかで、先の記事よりももっと大事なことを書くのを忘れていた。田中優さんの話しに出てきた飯田さんの選挙活動との関係での話し。
上記のデータの違いがおもしろい。
似ている日本とドイツだが、大きく違うのは貿易における個人の輸出高のちがい。ドイツは高付加価値のものを作り、輸出する。実に3倍ちかい差があるのである。これは再生可能エネルギーで内需を拡大し、国自体が豊かになっているからと。
たしかに日本の化石燃料の負担は年々増すばかり。全体で25兆円。GDPのなんと4%にもあたる。こんな高いエネルギーを買って、資本流出をさせている。再生可能エネルギーは10年ちかくでもとが取れる。そうなると、11年目からはエネルギーがただに近くなり地域の中で経済が回りだす。その分は、化石燃料を買わなくてすむようになる。そればかりか、ドイツでは再生可能エネルギーで40万人の雇用が創出されているいう。これに関しては経済的にも、雇用的にもよいことが多い。
日本の労働環境は無駄が多い。または、変にスポイルさせて、国際的な競争力が損なわれている。たとえば、テレビ。地デジ化やエコポイントで一時的な需要を喚起したが、現在サムソンに負けている。自動車のエコポイントも同じである。
そういえば、トヨタは優秀な車をつくっているかもしれないが、目黒区、世田谷区ではメルセデスやBMWあるいはAUDIがそれこそ大人気だ。やはり日本のもの作りが、高付加価値にできていないということではなかろうか。このままだと、テレビのようにクルマも没落してしまう可能性も否定できない。
再生可能エネルギーは、原発の代替ということではなく、内需拡大の喚起という経済的な可能性もある。なによりエネルギーの特性として、地方に有利である。同じように、住宅などの性能の向上も大事なテーマだ。日本の住宅は決して豊かなライフスタイルにあっていない、ただのバラックである。そこにも大きな可能性が残されていると思う。