2010年1月31日日曜日

Q-1住宅

Q-1住宅は室蘭工業大学の鎌田紀彦さんが中心となった新住協という団体で進めている高断熱高気密住宅のことである。Q値は熱貫流率。この数字が小さければ小さいほど、断熱性能が高い。

現在、北海道がⅠ、北東北や長野などの寒い地域がⅡ、南東北Ⅲ、東京以西Ⅳ、沖縄Ⅴという地域での、次世代省エネルギーの基準が北から順に1.6 1.9 2.4 2.7 3.7という数字であわらされていることから、比較するとQ値=1.0というのはいかに、小さい数字かということになる。

日本の次世代省エネルギーが要求するQ値レベルは、とてもあまい。

これをヨーロッパと比べると、とても比べられるものではない。
ヨーロッパのパッシブハウスという基準は、Q値ではなく、単位面積当たりの消費エネルギーで計算する。

15kWh/m2・a(一年間、Ⅰ平米あたり15kwh 1kWh=石油1.5リットル)
を器として要求する。簡単にいうと、 100㎡の家であっても、150L、ポリタンク7個半、年間17,000円のエネルギーで済んでしまう。ヨーロッパは2019年、公共建築のオール、カーボンニュートラル化、2021年にすべての建物のカーボンニュートラル化を義務づけようとしている。その時、参考になるのがこの15kWh/m2・aの基準なのである。

これは地域にもよるがQ値が0.6から0.7の水準である。
このレベルの住宅は日本にはまだ、2件しかない。
森みわさんがつくった「鎌倉の住宅」と能代の西方さんが作られた「臥竜山の家」の2件である。

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