2010年2月4日木曜日

制度の不整合

エコハウスを進めていく上で、実施設計段階から変更を迫られたのは内装制限などに対する考え方である。

いくつかあって、
ペレットボイラはボイラなので危ない。したがって、そこを火気使用室として扱わなければならない。これで変な場所に垂れ壁ができてしまった。また、キッチンのコンロもそうである。台所を不燃の区画にしなければならないため、木の仕上げのある部屋との間に、ガラスの垂れ壁が。実質的にそれが効果的なら、やむを得ないがほとんど意味がない。そのなかで解釈に幅があるものがある。先程のボイラはだめで、ストーブならよいのである。実は、このエコハウスに、薪文化の象徴ということで、薪ストーブもはいっていた。薪ストーブに至っては、移動できればストーブで、移動できないものはあぶない火気であるとのこと。わたしにいわせれば、いちいち移動している方がよほど危ない。木をつかうことと安全の問題はうらはらで、十分に安全対策しなければいけないことはもちろんだが、制度が一人歩きしている。

もうひとつは、水道に関して。
工事がはじまって大きな障害が。
今回、雨水を中水としてトイレに利用としたが、それはかなわなかった。上水と直結させてはいけないとのこと。受水槽が必要だそうだ。住宅に受水槽はどう見ても過剰設備である。したがって、トイレの中水利用はあきらめ、雨水は庭の水撒き程度になってしまった。水道局の担当者の問題ではない。これから先の水に対しての考え方を大元から見直す必要がある。

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